小さい吾子を詠んだ短歌

『ア子が小さい頃詠んだ短歌です。ふと置いてあったノートに書き込んでありました。

 

こんな時もあったのかと懐かしくなりました』

    

神前に吾子をおし抱きて首たれ風船のごとき幸せねがう

   
春の日にみどり児の膚やわらかく薄紅の花びらに似て

 

青紅葉とってほしいと幼子が飾れる紅葉砂のケーキに

 

夏の陽は幼きものの生なる力照りつける陽に躍動かえす

 

生れし子ははや四歳に成長し闊達にして歌を作りぬ

 

奥津城に手を合わせたる幼子を亡父は墓より何をききたる

 

林の中を歩きいて「トトトト」の音に仰ぎ見れば啄木鳥なるや樹の幹たたく

 

幼子に「散歩にいこう」と誘われはじめて見たり啄木鳥の姿

 

真新しい園服を着てカバンかけはしゃぎいる吾子よわれもまた嬉し

 

ほんとうに尊きものは何なるや学びゆかなむ吾もわが子も